SYNTHESIZER V STUDIO 2 PRO AI 歌声合成 DREAMTONICS × AHS 発売:2025年3月21日

Synthesizer V
Studio 2 Pro
完全ガイド

音符と歌詞を入れるだけで、人間と区別がつかない歌声が生成できる次世代AIボーカルソフト。
購入・セットアップから応用テクニックまで、使い方の全体像をマインドマップで一望する。

STEP 01
購入・
セットアップ
STEP 02
メロディ
入力
STEP 03
歌詞
入力
STEP 04
声・表現
の調整
STEP 05
書き出し
DAW連携
CORE CONCEPT

AIエンジン搭載の歌声合成ソフト
「音符+歌詞」→ リアルなボーカルを即生成
75種類以上の歌声DBと多言語対応

スタンドアロン&VST/AU/AAXプラグイン両対応。
無料トライアル:エディタ14日間/歌声DB 各7日間。商用利用も無償。

🛒
STEP 01|購入・セットアップ
おすすめは「スターターパック」
エディタ+歌声DB 1種クーポン+バンドルDB 1種が付属。Amazon・楽天での購入が安全(中古はライセンストラブルが多いため非推奨)。
パッケージ版のみ
2段階のアカウント登録が必須
AHSユーザー登録(代理店)→ ② Dreamtonicsアカウント作成。どちらも必要で、エディタ内でログインするだけで全所持製品が一括認証される。
V2からの新方式
V1からのアップグレードも可能
SV1のアクティベーションコードをDreamtonicsに登録後、アップグレードコードを追加。新規購入より安価。2025年9月30日以降も継続対応。
歌声DB選択:Mai 2 / Liam / Mo Xu の3択
スターターパック付属クーポンで1種を選択。75種類以上の有料DBも別途購入可能。ライセンスパネル(雲アイコン)からダウンロード。
🖥️
画面構成|5つのエリア
メニューバー
プロジェクトの保存・読み込み、ノートの一括編集、スクリプト実行などのメニューを格納。
トランスポートエリア
再生・停止・テンポ・拍子・メトロノームを管理。テンポはDAWとの自動同期機能あり(プラグイン使用時)。
トラックエリア
ボーカルトラックとオーディオトラックを管理。ノートグループをタイムライン上で移動・複製可能。
ピアノロールエリア(メイン作業画面)
縦軸=音程、横軸=時間。ノート入力・歌詞入力・ピッチ編集・波形表示・AIリテイク表示をすべてここで行う。
最重要エリア
音素タイミングパネル(V2新機能)
各音素(発音の各要素)の長さ・強さを視覚的に調整。V2で新設され、より素早く発音のタイミング編集が可能に。
V2から追加
🎹
STEP 02|メロディ入力
ノートペンツール(えんぴつアイコン)
ピアノロール上でドラッグするだけでノートを配置。音の高さと長さをマウスで直感的に調整できる。
初心者向け
グリッドでスナップ幅を設定
8分音符・16分音符など分割単位を切り替え可能。「自動調整」でズーム率に合わせて自動変化する。
MIDIインポートでDAW連携
DAW側で作ったMIDIファイルをドラッグ&ドロップするだけで取り込み可能。MusicXMLのインポートも対応。注意:音符の重なりや短すぎるノートは発音されない。
MIDIキーボードでリアルタイム入力
トランスポートの録音ボタンをONにしてキーボードを演奏。入力後に「クォンタイズ」でタイミングを自動補正できる。
ボーカルMIDI変換
既存のソロボーカル音声ファイルをノートデータに自動変換する機能。カバー制作や参考トラックからの取り込みに便利。
PRO限定
📝
STEP 03|歌詞入力
ノートをダブルクリックで1文字ずつ入力
入力後に TAB キーを押すと次のノートへ移動。ひらがな・漢字・カタカナ・英語・中国語・韓国語に対応(多言語歌唱はPro限定)。
歌詞一括挿入(右クリックメニュー)
複数ノートを選択 → 右クリック「歌詞入力」で全歌詞をまとめて流し込み。日本語なら1文字ずつ、英語は半角スペース区切りでノートに対応付け。
時短テク
特殊記号による発音コントロール
'(アポストロフィ)→ 子音を区切る / スタッカート表現
-(ハイフン)→ 前の母音を伸ばして次の音程に変化
br → ブレス(息継ぎ)を挿入
+ → 英単語を複数ノートに分割
発音記号
ノート初期値は「ラ」→ すぐ歌い始める
歌詞を入力しなくても「ラ~」と自動歌唱。まずメロディを確認してから歌詞を乗せるワークフローが効率的。
🎤
ボーカルスタイル
声の表情・発声・雰囲気を変化
歌声DBごとに異なるスタイルが用意されている(例:Breathy / Sweet / Rap / Emotional / Downer など)。複数スタイルの混在・ブレンドも可能。
DB依存
ピッチ・声色・発音を個別調整
V2では各スタイルの「ピッチ表現」「声色」「発音の仕方」を個別に調整でき、より細かい表現が可能に(V1は混ぜるだけだった)。
V2強化機能
共通パラメータ(全DB対応)
ジェンダー:声の年齢感・性別的ニュアンス
トーンシフト:ファルセット⇔地声の音域変更
オートメーションで滑らかに切り替え
パラメータパネルでスタイルを時間軸上で変化させることで、Aメロ→ラップ→サビで声質を自然に移行できる。
🔄
AIリテイク
ボタン1つで歌い方バリエーションを生成
同じメロディ・歌詞に対してAIが複数の歌唱パターンを自動生成。ピッチ・発音・声色を変えたテイクを選択するだけで表現を変えられる。
PRO専用機能
V2:リテイクの「方向性」を指定可能
V1では無作為に生成するだけだったが、V2では方向性(より力強く・より柔らかくなど)を指定してリテイクできるようになり、狙った表現に近づきやすい。
V2強化
RLHFパラメータでAI学習を活用
ユーザーの使用データを元に補正精度を上げる機能。RLHFメーターで適用量を調整できる。Dreamtonicsが今後もAIを更新予定。
スタッカートは手動調声が必要
AIリテイクではスタッカートは自動生成されない。対象ノートの歌詞の先頭に ' を付けることで歯切れよく発音させる。
📈
ピッチ編集
スマートピッチコントロール(V2新機能)
制御点とカーブでピッチを直感的に編集する新方式。自動補正・ペン手動補正などを一元管理できる「スマートコントロールポイント」を実装。
V2の目玉
スマートピッチペンツール
ピッチカーブを手書きで描画するツール。右ドラッグでカーブを消去。ビブラートや音程の揺れを細かく作り込む際に使用。
パラメータパネルで詳細制御
ピアノロール下部の + ボタンでパラメータパネルを追加。ブレス・ビブラート・テンションなどをオートメーション化できる。
他トラックのノートを参照表示
メニュー [表示] → [他トラックのノートを表示] で、現在編集中でないトラックのノートを細線でバックグラウンド表示。ハモリ制作に便利。
V1 → V2 主な変更点
機能 V1 V2
ライセンス管理 DB個別認証 アカウント一括認証
レンダリング速度 基準 300%向上
ピッチ編集 複数ツール分散 スマートコントロールポイントで統合
AIリテイク 方向性指定なし 方向性指定リテイク
ボーカルスタイル ミックスのみ ピッチ/声色/発音を個別調整
音素タイミング なし 専用パネル新設
対応言語 日英中 日英中+韓国語追加
🔌
STEP 05|書き出し & DAW連携
スタンドアロン → オーディオ書き出し
WAV / FLAC などの形式でボーカルトラックを書き出し。ステレオ/モノラル、ビットレートなど詳細設定可能。商用・非商用を問わず無償利用OK。
商用利用無償
VST / AU / AAX プラグインとして起動
DAWのインストゥルメントトラックにSynth Vを立ち上げ、リアルタイムでボーカルを再生・確認しながら制作できる。
PRO限定
DAWのエフェクトをそのままかけられる
プラグイン時はDAW標準のEQ・リバーブ・コンプレッサーをSynth Vトラックに直接適用可能。音作りとミックスがシームレスに。
テンポ自動同期
プラグイン起動時は「プロジェクト → ホストと同期」でDAWのBPMと自動同期。テンポ変化にも対応する。
スクリプトで一括処理(Pro限定)
JavaScriptベースのスクリプトで繰り返し作業を自動化。コミュニティ製スクリプトも多数公開されている。
上級者向け
💡
実践TIPS|より良いボーカルトラックを作るために
ガイドメロディをDAWに先に打つ
DAW側のピアノロールでガイドMIDIを作ってからSynth VにインポートするとBPM管理・アレンジが楽になる。
ワークフロー
ノート間の隙間でメリハリをつける
音符が連続する部分は隙間なく、休符では十分に間をあける。発音の自然さが大きく変わる。ブレス br も積極的に使う。
発音改善
V2はV1より抑揚が大きい=ミックス注意
V2はリアルすぎて強弱幅が大きくなっている。ボリューム調整・コンプレッサーでのダイナミクス管理が従来以上に重要。
ミックス
📌 まとめ:Synthesizer V Studio 2 Pro は「音符+歌詞を入れるだけでリアルな歌声」という基本思想を維持しつつ、AIリテイクの方向性指定・スマートピッチコントロール・音素タイミングパネル・レンダリング速度300%向上などV2で大幅進化。初心者は「ノート入力→歌詞入力→AIリテイクで微調整」の3ステップだけで十分なクオリティが出る一方、プロはスクリプト・パラメータオートメーション・DAW連携で作り込みが可能。
出典:Synthesizer V Studio 2 Pro 公式マニュアル(sv2.docs.dreamtonics.com)、AHS製品ページ、Sleepfreaks完全ガイド(2025年)、TRIVISION STUDIO、logicalyze.com ほか